潜在意識には過去の出来事に根ざしたプログラムや設計図のようなものが数多く埋め込まれています。
今回は、自分自身が理想の人生を引き寄せる上で、それをジャマするような子供時代の刷り込みなどについて見ていこうと思います。
自分の子供時代の刷り込みを解除するために、まずは以下の質問でこ答えられるものに答えて見てください。
「あなたの両親はどのようにお金を使っていましたか?」
「両親は自分たちのための買い物をしていたでしょうか?」
「お金を楽しんでいましたか?それとも、十分なお金をもつために、苦労していましたか?」
「良心はいくら収入があるかを自由にあなたと話しましたか?それとも、お金はある種の禁じられた話題でしたか?」
「両親はあなたのためにどのようにお金を使いましたか?」
「両親はあなたの願いを大切にしましたか?」
「あなたは今の自分のお金との関係が、両親がお金に対して持っていた関係と繋がっていることが分かりますか?」
「あなたの両親は、自分たちにワクワクするような感覚、幸福、健康、そして自己愛をもたらすような形で、お金を使っていましたか?」
いかがでしょうか?
何か気づくことはありましたか?
子供時代は白紙のように純粋なので、一番近くにいる両親の考え方やライフスタイルなどあらゆるものを自分の中にコピーしがちです。
そして、その両親からの刷り込みが、自分にとっての当たり前(常識)になり、自分の世界のルールのようになります。
様々な刷り込みがありますが、その中の一つに物事の受け取り方の刷り込みがあります。
子供たちは自分たちの両親から物事を受け取るのに慣れています。
その結果、多くの人は自分たちが両親から受け取るのと同じやり方で、宇宙からも受け取るものだと思い込みます。
たとえば、自分の両親が気前よく惜しみなく与えるひとたちであったならば、宇宙も気前よく惜しみなく与えると信じます。
反対に、両親が自分のほしかった多くの物事を拒否したならば、今もその刷り込みが作用して、自分がほしい物事を自分で拒否しているかもしれません。
ほしいものを自分が手にできるかどうかを決めるために、何か目に見えない親や外部の権威を持っているように行動する場合があります。
宇宙がまるで自分の両親と同じであるとおもって行動していませんか?
もしそうであるならば、いったんそれを自分の中でキャンセルして、求めているものはなんでももつことを許してくれる、自分にふさわしい親(宇宙)に自分自身がなる必要があります。
人は自分が成功し、豊かになったときに焦点をあてて、自分のために新しい自分史(ストーリー)を創造することができます。
それは自分のストーリーを自由に書くことができる作家ともいえます。
自分にとって素晴らしいストーリーを書くためには、自分が引き寄せたいものを支持しないようなイメージや、過去の古いストーリ(物語)を手放す必要があります。
自分が過去に持っているイメージは、自分のために創造できる未来に制限を課すことが多くあります。つまり、自分の大きな可能性を実現することをジャマすることが多いのです。
過去のストーリーを開放するために、自分の子供時代とお金の関係について、自分が自分自身と他人について言ってきたストーリーを一度見てみる必要があります。
人に対して自分は豊かだったと言いますか?それとも、貧しかったと言いますか?もしかしたら、自分の両親がいかに自分にものを買ってくれなかったのかを話すかもしれません。
まず、自分の過去のどのような面を他人に強調しているかを見るのがコツです。
過去や子供時代には良かったことと悪かったこと両方が存在します。自分がどちらの面に意識の焦点を当てて、人に語っているか重要です。
なぜなら、人に言うことはその場で自分に言っていることにもなり、潜在意識は言われたことを真実だと思い込み、それを現実の世界に投影するからです。
あなたはお金に関してどのようなストーリー(物語)を持ちたいと思いますか?
自分自身のために今から新しいストーリーを創造し始めてください。
自分の子供時代を反映と欲しいものを手に入れた記憶で再構築しましょう。
改めて、あなたは自分の子供時代はどんなだったと言いたいでしょうか?
例えば、「私の両親はとても賢くお金を使いました。お金に関して我が家は全く問題がありませんでした。私たちにはいつも十分にお金がありました。」など。
このように意識して言えば、実際にそれにみあった過去のことを思い出すでしょう。
お金に関して今まで様々な経験をしてきたと思います。少しの間だったとしても、豊かさを感じた経験があるはずです。
自分がほしかったものを手に入れたこともあるはずです。
自分が予測もしなかったところからお金をもらったこともあるはずです。
または、自分の求めた以上のお金をもらったこともあったはずです。
このような出来事に意識の焦点を向け、それに対する喜び、感謝の感覚などを得れば得るほど、ますます多くの良い物事を自分の未来に引き寄せることになるでしょう。
(※この文章はクリエイティング・マネー』 サネヤ・ロウマン&デュエン・パッカー著の第2部6章を参考にしています。)
~引き寄せの法則:子供時代の刷り込みを開放するワーク~
➀両親のお金の使い方や、お金に関して言っていたことで思い出せることをどんどん書き出してください。
例:新しい家を建てたのでこれから十年以上返済をし続けないといけないから、節約しないといけないと母が言っていた。
例:お年玉をもらったときなど、そんなにお金をもらいすぎだと母が言っていた。
例:テストで良い点をとったらお金をあげると父に言われ、実際に良い点をたくさんとって大きな金額のお金をもらうことになったとき、かなり抵抗しているようにみえた。
(その時、結果を出して、お金をもらうことは相手を困らせることにつながり悪いことだと思ってしまった。)など。
➁子供時代に両親(場合によってはおじいさん・おばあさん)はあなたに対してどのような与え方をしていましたか?
もしかすると、その両親の与え方を宇宙の与え方と同一視しているかもしれません。
もし、同一視している場合は、いったんそれを自分の中でキャンセルして、求めているものはなんでももつことを許してくれる、自分にふさわしい親(宇宙)に自分自身がなる必要があります。
例:母は自分に対して、スイミングスクールで良い結果を出せば、100円以内で欲しいものを買ってあげると言っていた。(条件付きの報酬)
例:父は自分には無関心で、何をやっても、良いとも悪いとも言わず、特に何も与えようとはしなかった。(何をやっても、何ももらえない)
例:おじいさんやおばあさんは自分が行くと何もなくてもお金をくれた。など
➂お金に関して自分の過去(子供時代~今まで)を語るとき、どのような面を強調して人に話しますか?(人に話すとは自分自身にも話しているのと同じことになります。)
子供時代だけではなく、お金に苦労した時期があるのであれば、その時期をもとにしてお金の欠乏的ストーリーを語っている可能性があります。
その強調している面が、未来の豊かさに貢献しないようなものであれば、いったん白紙に戻し、次に、未来の豊かさに貢献するような過去の部分に焦点を当ててストーリーを組みまおしましょう。
例:「今までは欲しいものを変えるほどのお金もなく、食事のお金すらも困った時が多かった。」ということを、人に実際に話していた。これは自分の未来の豊かさに貢献しないストーリーであるため、いったん白紙に戻す。
そして、子供時代など、自分が欲しいゲームや本などを自由に変えるほどお金を持っていた時もあったし、スムーズに欲しいものは手に入れてきた豊かな過去があるというストーリーに組みなおす。
以上です。
自分の望ましいストーリーを描き、語るようにしましょう。
そして、その望ましいストーリーに貢献しない過去のストーリーは白紙に戻し、貢献する過去の部分に焦点を当てて、ストーリーの一部にしましょう。
自分の描いたストーリーが自分の未来の引き寄せるものを左右します。
あなたが語る人生のストーリーは、欠乏に根ざしたストーリーですか?それとも、豊かさに根ざしたストーリーですか?
この2種類のストーリーは未来を大きく分けることにつながります。